ケンカ上等☆不良校上々↑↑
「運命論かよ」
あたしの呟きに対して、隣にいる翼の呆れた声が耳に残った。
「赤い糸、いいっスね」
「歩夢は信じる?運命とか」
質問の答えを考えながら、ゆっくり足を踏み出して。
「ん〜‥。
幸せな運命なら、あってもいいっスよね」
ピタッと止まって振り返ってから、歩夢は口を開く。
「でも、運命なんて本当にあったら、努力する必要とかなくなるんじゃないっスか?」
「どうして?」
「最初から決められてるなら、何かしたって意味ないっスもん」
そっ‥か。
「翼は?」
隣で会話を聞いていた翼に、今度は話を振ってみる。
「運命論なんか信じねぇよ」