ケンカ上等☆不良校上々↑↑
う………、
ますます理解しがたい。
「難しいよ、言ってることが」
あたしの知能レベルじゃ解釈は無理そうなんですが。
「あーマジめんどくせぇ。
俺は縛られんのが嫌いなんだよ」
低い声で吐き捨てると、自分の髪をグシャグシャにしながら隣を離れていく。
機嫌、悪くさせちゃったかな。
「あたし、癪(シャク)に障るようなこと言ってた?」
「さあ?」
歩夢に答えを求めても、わからないと言うように首を傾げるだけ。
「ねぇ翼、待ってよ」
小走りしながら、前を歩く人を追いかける。
すると途中で立ち止まって、面倒くさそうに振り返った。
「ったく、心配して損した」
ぼそっと言ってから、小さくため息を零して、少し距離を縮めてくる。
「心配?」