ケンカ上等☆不良校上々↑↑
背中を向けて拗ねてみせたあたしに、
「嫌いでもいいんじゃね。
俺は文句言われても、おまえを守ってやるけど?」
そう言って頭にポンと手をのせてくる。
それから前を歩くその人に。
「別にっ、守ってもらわなくても大丈夫だもん!!」
素直じゃない言葉を並べながら、きゅんとしてしまうあたしは。
「なんか、居づらいんスけど」
本当に、本当に本当にバカですか?
「ねぇ翼、クリスマス」
「あ゛?」
「来る?芽咲の家」
「来てほしいのかよ?」
「………うん」
声になってたかわからない。
隣に並んで歩いて、頷いて。
これが、あたしの精一杯。
「芽咲に言っとけ。
俺も行くって」
「うんっ!」