ケンカ上等☆不良校上々↑↑



「ねぇー、もう準備始めちゃおうよー」


これから飾るであろうツリーの飾りをいじりながら、芽咲がぼやく。




「でも歩夢とアキちゃん、まだだよ?」

「だってぇー、待てないんだもーん」



小さい子どもみたいに、あたしの服の袖を掴んで。




「準備は早いほうがいいし。
ね?ね?ダメ?」



そう言われましても。



「どうする?」


ジュースをすすっているのと、ケータイをいじっている男子2人組を見る。





「「…………」」

「……………ねぇ、」

「「…………」」

「ちょっと、あたしの話聞いてる?」





返答なし。


沈黙のせいか、この広い部屋が余計に寂しく思えた。




「ねぇってば」

「ゴホッ、ゲホッ、…ちょっ」



ドンと背中を叩いた衝撃で、ジュースを飲んでいた太陽がむせた。



「もうっ、答えてくれない太陽が悪いんだからね」






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