ケンカ上等☆不良校上々↑↑
今度は、その隣の翼に視線を向ける。
メールか?
サイトいじりか?
それともゲームか?
何をしてるのか、わからないけど、とりあえずケータイをいじってて。
「あ〜‥死ぬかと思った〜」
大袈裟にそう言う太陽はあえてスルー。
ひっそりと翼の背後に回って、ケータイを覗き……
なんかあたし、今めっちゃ悪いことしようとしてない?
「いや、気のせいだよね」
「ん?」
「だよね、気のせいだよ」
「なんの話だよ?」
うん、そう。
気のせい、気のせい………
「って、えぇぇ!?」
はい、その通りです。
心の声が表に出ていたみたいです。
おかげで翼が振り返って、あたしの存在バレバレ。
「人の顔見て変な声出してんじゃねぇよ」
「だだだだだ.だって!」
ヤバい。
言い訳が、思いつかない!