ケンカ上等☆不良校上々↑↑
心配かけちゃいけないんだ。
迷惑になるだけだもん。
ウザい女になんて、なりたくない。
「嘘、つくな」
はっきり聞こえるように間近で、あたしに向けられた言葉。
「嘘じゃないもん」
そう言い返したって、嘘だって、たぶんすぐにバレるよね。
いつもより近くで絡み合った視線から、逃げるようにして顔を背けた。
「だったら手、隠してんじゃねぇよ」
寒さで、お互いの息は白く染まる。
ひょっとしたら、翼のはため息かもしれないけど。
また、余計なこと言っちゃったかな。
そんな不安が、ますます増えてく。
あたしって、本当にバカだ。