ケンカ上等☆不良校上々↑↑



そうすれば、気持ちも軽くなるから。

きっと、あきらめだってつくよね?





誰にも負けない、って。

翼が誰よりも好きだ、って。


そう思ってても、実際はずっと弱気で。


相手がアキちゃんだからとか、そんなのは関係ない。


あたしが、臆病すぎるんだ。






途中でようやく足を止めて、建物の壁に寄りかかる。


力が抜けて、しゃがみ込むと自分の膝に額をつけて泣き続けた。




春には短かった髪も、こんなに長くなったんだな。

目の前に落ちてきた髪を見て、そんなふうに思う。



気づかないうちに、時間が経って。

あたしの中の翼の存在は、どんどん大きくなって。





こんなに泣いちゃうくらい、好きだなんて自分でも知らなかったよ。







こんなクリスマス、嫌いだよ。






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