ケンカ上等☆不良校上々↑↑
また涙が出そうになるのを必死に抑制して。
「おまえ1人か?」
「だから、関係ないじゃん」
「こんな時に1人にさせるのか、おまえんとこの連中は。
油断しすぎにも程があるぞ」
こんな時って、どんな時よ。
だいたい、なんで仁がここにいるの?
お店の屋上で別れたばかりなのに。
「言っとくが、ここは“俺ら”の場所だ。
おまえが来るところじゃない」
さっきから何を言っているのか、あたしには全く理解できないのだけれど。
早くどこかへ行け、と鋭い瞳が語ってる。
それなら、あたしの肩と顎から手を離してほしい。
と、思ったのは言うまでもなく。
あたしは仁を見たまま、動けずにいた。
「なんなら、少し遊んでやってもいいんだぜ?」
「え…?」
間近で発せられた言葉に、不思議と身震いする。
危険センサー発動開始!