ケンカ上等☆不良校上々↑↑
「どこ行っちゃったの?
あたしのせい?ねぇ、芽咲」
「みくる、落ち着いて」
気づいたら、今、芽咲の家。
その前あたしは確か泣いてて。
「あたしが、いっぱい迷惑かけたから」
「違う違う。
だから、落ち着こう。ね?」
いったい、いつから眠ってたんだろう。
記憶が途切れたのはいつ?
その途切れた後は何があったの?
溢れるほどの疑問ばかりを浮かばせる頭は、自分自身を混乱させるだけだった。
「説明するから、落ち着いて座って?」
ぎこちない笑顔の芽咲が、あたしの肩に手を置いて座るように促す。
「みくるちゃん、お菓子食べる〜?」
真横からは、普段と変わらない調子で聞こえてくる声。
たぶん、これは太陽の精一杯の気遣いなんだと思う。
一般的に言うと、ありがた迷惑ってヤツ。
「この状況でお菓子はないでしょ」
黙っているあたしの代わりに、芽咲が笑顔を引きつらせながら答えてくれた。