ケンカ上等☆不良校上々↑↑
「白石って、どうしようもないバカっスよねー」
床に座ったままの歩夢は、太陽を見上げて笑ってる。
「鈴野さ〜、日に日に毒舌になってない?」
「気のせいじゃないっスか?」
余裕の笑みで太陽の質問に対応する様子は、なんだか不思議な感じ。
歩夢のほうが、ちょっと成長したように見えなくも、ない。
そんなことを考えて、あたしは促された通りソファーに座る。
ちょうどその時、歩夢の前に座って振り返り、太陽を見ていたアキちゃんと目が合った。
『好き、なの。
初めて見た時から…っ…』
瞼に焼きついて離れない、あの光景。
思い出したくないものほど、一部分を思い出すと全て蘇ってくるもので。
複雑な気持ちで、アキちゃんと合った目を逸らす。