ケンカ上等☆不良校上々↑↑
★みんなには内緒
「小さい頃、友達と肝試ししたんスけど、それから暗いの苦手で……」
長い廊下に響く足音。
警戒するように辺りを見回しながら、歩夢は話す。
あれから、太陽がすぐに寝息をたてたのは言うまでもなく。
起こさないように毛布をかけてあげてから、あたしたちは部屋を後にした。
太陽の言っていた言葉の裏とか、全然わからないけど。
あたしが知らない事実を隠してることだけは、なんとなく予想がつく。
「みくる?」
ぼんやりした視界の中で、目の前を上下に揺れる手。
「あ、ごめん。えっと、何の話だっけ?」
はっきり色づいた世界を見て、あたしはまた考え込んでたんだって気づいた。
「また謎解きっスか?」
優しい口調で尋ねられては、ただ静かに頷く。
謎解き、なんて無理があるのかもしれない。
太陽が隠してることも、アキちゃんが翼に謝ってたことも、棘の仲間割れのことも………。
知りたいけど、聞いちゃいけない気がして。
「謎解きは、頭がおかしくなりそうだよ」