ケンカ上等☆不良校上々↑↑
だけど、こんなに自分に都合よくライバルとか消えていいものなの?
「その言葉全部信じちゃうよ?」
本当に、ほんとーに、これでいいの?
「しっつこいわね。
アキは正直者だから嘘つかないの」
腕を組んで呆れたように、ため息を零す。
「信じちゃうよ?」
「だから、信じなさいよ!」
同じ質問に嫌気がさしたのか、今度は手を腰に当てて怒鳴られた。
怒鳴られたことに、不思議と怒りとかはなくて。
声の下から絡んだ視線をわざと外すあたりが、アキちゃんらしい。
「あたし、がんばるよ」
アキちゃんの優しさとか、気遣いを無駄にしないためにも。
もちろん、自分のためにもね。
「あっそ。
アキ眠いから、もう部屋戻る」
目尻をこすって、言ったとおり見せた眠たそうな顔。
「もしかして、あたしが来るの待っててくれたの?」
あたしが部屋にいなかったから、ずっと廊下で。
「ばっかじゃないの。
変な誤解されると困るから、早く訂正したかっただけ」
「あ、そっか」
確かに、今言われたことがなかったら、完璧誤解してたよね。