ケンカ上等☆不良校上々↑↑
「それに、わざわざ一緒に職員室来ることないでしょ」
「オレだって、呼ばれたもんね〜」
「“ついで”って言われてたけどね!」
「そうだっけ〜?」
腕を頭の後ろで組んで、相変わらずニコニコしてる。
その笑顔が、余計にイライラを倍増させるというか………
「顔キモいよ?」
「みくるちゃんさ〜、だんだん言うことヒドくなってきてない?
なあ、翼」
頬に空気を入れて拗ねた表情で、翼のほうを向く。
頬膨らまして可愛いのは歩夢だけですよーだ。
太陽は笑ってるほうが似合ってる。
でも今の笑顔は例外。
「おまえにだけだろ」
「え〜、ってことは特別扱い!?」
はい、そうですよ。
「悪い意味でね」
「みくるちゃんごめん。
オレには芽咲という可愛い彼女がいるから」
人の話、聞いてないし。
「あ〜オレはなんて罪な男なんだ!」
なんか、あたし振られてる設定になってない?
どっちかっていうと、
「あたしが振られるより、あたしが太陽を振ったほうが真実だよね?」
騒ぐ太陽に向かって、それだけ聞き返せば、今度は一気に静かになる。
「それは、言わないお約束〜」
人差し指を立てて、さっきまでとは真逆な小声。
今度、太陽がうるさくなったらこのネタ使おう。