ケンカ上等☆不良校上々↑↑
「ほんっとに、だらしないんだからっ。
無理矢理にでも、翼連れてくれば良かった」
でも、そんなこと、できなかったんだもん。
『翼も一緒に行こ?』
笑顔での問いに、一言
『俺、これから女と遊ぶから』
いつもの優しい笑顔で答えた。
なんか苦しいの。
胸が痛い。
嬉しいはずの笑顔が、全然嬉しくない。
『太陽と二人で行ってこいよ』
翼の言葉を聞きたくなくて、あたしは校舎を飛び出した。
ちょっとは追いかけて来てよね。
翼のバカ…………。
『みくるっ』
腕を掴まれて振り返ってみれば、
息を切らした太陽の姿。
『こーゆー時だけ、呼び捨てにしないでよ』
期待しちゃうじゃん。
翼かも、って。