ケンカ上等☆不良校上々↑↑
指輪なんて渡したら、過去を思い出させちゃうのに。
ごめんね……。
あたしだって覚悟してたよ。
ただの無意味な指輪じゃないことくらい悟れたし。
どんなことを伝えられようと、あきらめないって決めてた。
「ねぇ太陽。
あたしね、翼にリーダーやめろって言われたの」
けど、固まっていたはずの気持ちが揺れてる。
「あたしのこと、もう守れないんだって」
翼に言われたことを自分で口にすると、無理にでもそれを受け入れなきゃいけない気がしちゃう。
『う〜ん……オレは、みくるちゃんの好きなようにすればいいと思うよ?』
「うん」
そうなんだよね。
誰に何と言われようが、決めるのはあたしなんだから。
「あーもう、なんでこんな迷ってるんだろ」
好きなら好きでいればいい。
それだけ。
なのに、それが怖い。