ケンカ上等☆不良校上々↑↑
次の言葉がみつからずに黙り込んでいると、
『あ、オレ今思ったんだけど、恋って大半は悩みで成り立ってるんじゃないかな〜』
ふと、太陽がそんなことを言い出した。
「え?」
あたしは、よくわからなくて聞き返す。
『相手の気持ちがわかんないから、すんごい悩むっしょ?』
ま、現に今そうだけど。
「太陽は芽咲と両想いなのに悩むの?」
『そりゃもう、かなり』
普段悩みがあるように見えない太陽だけに、ちょっと衝撃的事実。
しかも即答だったから、尚更。
「ひょっとして、芽咲とケンカした?」
『ケンカしてないけど、オレたちの場合最初から複雑だったから』
最初から?
なんとなく引っかかる言葉に、いくつか疑問が浮かぶ。
『付き合ってても、お互いに他に想ってる人がいた、みたいな感じ』
あたしの質問より先に、再び告げられた衝撃的事実。
「……なにそれ」
『いや、今はめっちゃお互いに想い合ってるよ?』
確かに、見てればわかるし、そうじゃなきゃ困るけど。