ケンカ上等☆不良校上々↑↑
『ん〜、で、オレが何を言いたいかっていうと』
これ以上は話すつもりがないのか、太陽は本題に入ろうとする。
あそこまで言いかけられると気になるんだけど、きっと聞いても答えてくれないだろうし。
「なに?」
仕方ない。
素直に太陽の¨言いたいこと¨に、耳を傾けよう。
『いっぱい迷っていいと思う。
けど、本当に翼が好きなら、支えてあげてほしい』
そんな大したことじゃないと思ってた油断。
それが一層収まっていた胸の高鳴りを、
「支える…って」
また騒ぎ立てて。
『小さい頃から一緒だから、わかっちゃうんだよ。
翼、めちゃくちゃ束縛嫌いなくせに、自分で自分を縛りつけてる』
苦しそうな翼の声が脳裏を過ぎった。
モノで縛りつけたって、罪は消えないよ。
自分を追い詰めて、もっともっと苦しくなるだけ。
『遊んでたのも、束縛から少しでも解放されたいからだと思う…』
心が痛い。
『誰かに、ずっと助けてもらいたかったんだと思う』
呼吸が、うまくできない。
『だからさ、もし、翼が本当に好きなら支えてあげて?』