ケンカ上等☆不良校上々↑↑



視界が歪んで目をこすると、手が濡れた。

頬を何かが撫でる感覚がして。


「わかった」



あたし、泣いてるんだ。



悲しいわけじゃない。

ただただ自然に涙があふれただけ。


支えるとか、そんな役目果たせないかもしれないけど。

好きには変わりないもんね。




『よし、じゃそれだけ。
また学校で会おうね〜』

「ありがと太陽」




¨言いたいこと¨しっかり伝わったよ。

太陽から、勇気と元気もらった。

ありがとう。




『あ、思いっきり泣くなら、目ちゃんと冷やすんだぞ〜』

「え?」

『またね〜』


一方的に切られ、虚しい機械音が聞こえてくる。



まったく、アキちゃんじゃないんだからさ。

急いで切らなくてもいーのに。




………泣いてるの、バレちゃったな。

太陽、空気読めない割に妙に鋭すぎるよ。


いや、あれは読めないんじゃなくて、読まないだけか。






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