ケンカ上等☆不良校上々↑↑
「みくるちゃん、帰りちょっと遅くなっても平気?」
「うん」
あたしが頷くのが合図。
半ば強引に太陽は2人を連れて店内に向かった。
「白石、意外な才能っスね」
そんな様子を見て、目をキラキラさせてる歩夢はなんというか………
まともに見えて、実は少しズレている?
もう、気にしたら負けだ。
「また、賑やかになったね」
仁が加わったことでケンカは起こるけど。
「そっスね」
ケンカするほど仲が良いって言うし。
「とりあえず、守りは万全っスよ」
「守り?」
「俺も、みんなも、みくるのことは守るつもりだし、いつでもケンカできるし」
歩夢の言葉の意味は、なんとなくわかった。
いつかは、ケンカしなきゃいけないのかもしれない。
いつだって相手が仕掛けてくる可能性はある。
その時、きっとあたしは無力だ。
みんなに迷惑かけちゃうけど、あたしの居場所はここだから。