ケンカ上等☆不良校上々↑↑
そこで歩夢は何かに気づいたらしい。
繋いでる手を見せつけるように少し上に挙げた。
「俺がみくると手繋いでるのが嫌なら、はっきりそう言えばいいじゃないっスか」
まるで相手の反応を楽しむかのような笑顔。
歩夢、あなたいつ人をからかうことを覚えたの?
しかも可愛い笑顔が逆に怖いよ。
「じゃあ言う〜。
“鈴野が”みくるちゃんと手繋いでるからヤダ」
それって、歩夢に失礼じゃない?
「なんか鈴野ってだけでイライラするし〜」
「白石には聞いてないっスよ」
「え!?オレじゃないの!?」
話を振られていなかったことが予想外だったのか、声を上げる。
正直あたしも、あれ?ってなったけど言わないでおこう。
「ね、翼先輩♪」
さらに眉間にシワを刻んだ太陽を無視して、声がかかった先は。
「は?なんで俺なんだよ?」
途中参加した翼。
「だって翼先輩、さっきから不機嫌なんスもん」