ケンカ上等☆不良校上々↑↑



「……ダメに決まってんだろ」



ぼそっと、且つ深い何かが隠ってるような言い方。

翼の周りだけ、温度が下がった気がする。




「な.なんで、ダメなんスか?」


さすがに歩夢も感じ取ったみたいで、焦りが伺える。




「あれ〜?
ひょっとして〜、ヤ・キ・モ・チ?……がっ!」


言い終わって間もなく、翼の一撃がお見舞いされたのは言うまでもない。


太陽、ご愁傷様。


「空気が読めないと起こる事故を命をかけて教えてくれたんスね。
俺、白石のことは忘れないっス」

「死んでないから〜!」



歪んだ表情のままのツッコミは、なんというか。



「太陽?少しは空気読んでね?」

「読めるなら最初から読んでるよ〜」



店内のお客さん全員の痛い視線に、無意識に小声になった会話。


さすがに、あんな元気よくツッコミを入れたら誰だって振り向くよ。





「俺の鋭敏な第6感」


……第6感?






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