ケンカ上等☆不良校上々↑↑
遠くから聞こえてきた不思議なワードに、今度は耳を傾ける。
なにやら、あたしと太陽を置き去りにして、翼と歩夢は席へ向かったらしい。
いつの間にか、繋がっていた手も離れてた。
相当巻き込まれたくなかったんだな。
太陽の空気の読めなさに。
「それって勘、っスよね?」
「ちげぇよ。
勘じゃなくて感だろ?」
あぁ、なんだかどーでもいい話してる。
頭痛くなってきた。
「オレたちも、いったん座ろうぜ〜」
周りからの視線を気にした様子も遠慮もなく、席へ向かう。
いちいち細かく気にしない性格が、ちょっぴり羨ましい。
なんていうのが本音。
太陽には絶対内緒だけど。
羨ましいって言ったら調子乗りそうだしね。
「で、なんで第6感が警告してるんスか?」
「相手がチビだからだろ」
「なんの話〜?」
勘だか感だか、どっちでもいいけど。
そんな話の最中に、太陽は笑顔で邪魔に入る。