ケンカ上等☆不良校上々↑↑
ここで、ほっと一息。
ようやく座ったみんなにつられて、あたしも腰を下ろすことができた。
よりによって、翼の隣に。
「なんで俺がみくるを独占しちゃいけないかの話っス」
不満げに斜め前から返答する歩夢。
「それは鈴野だから、じゃないの〜?」
左隣からは、太陽の声。
「おまえは白そうに見えて、実際黒いからダメっつってんの」
右隣からは、もちろん翼の声もする。
言い合う聞き慣れた複数の声と一緒に、時々聞こえる別の音。
目の前で、控えめにカチャンと食器がぶつかる音がした。
今まで気づかなかったけど………
「そんなに砂糖入れるの?」
目撃現場に、つい笑顔が引きつってしまう。
「人の勝手だ。
余計な口出しするな」
仁は苦いのがダメ、だったり?
めちゃめちゃ甘そうなコーヒーを口へと運ぶ。
「別に腹黒くなんかないっスよ」
「「腹黒い」」
両隣から息ぴったりな断定が。