ケンカ上等☆不良校上々↑↑
もしくは、このメンバーだから気にしてないとか?
「はあ!?」
電話に出て数秒後、突然の翼の大声に周りが一気に沈んだ。
さっきまでギャーギャー言ってた2人も、何事かと目を丸くして。
「いきなり何言って───‥ちょっ、おまえ、いつ帰って来たんだよ」
貴重な翼のあたふたする姿に、みんなの視線は注目する。
慌ただしく電話が終了したところで、それぞれが違った反応を示していた。
仁は相変わらず他人事だと口を挟まなかったし。
歩夢に関しては不思議そうに翼を見ていた。
「帰って来た…って、まさか」
太陽は焦りを隠せないというように、目を泳がせる。
「翼?」
あたしは呆然としている翼に、再度声をかけてみた。
嫌な予感がする。
あたしにとって、大きな波乱が起こりそうな………
「帰って来た、ってアイツから………彩音から電話」
息を呑む。
それは急展開すぎて。
「彩音って誰っスか?」
「オレらの……幼なじみ、みたいな?」