ケンカ上等☆不良校上々↑↑



太陽、心配してくれたんだ。


なんか悪いことしちゃったなぁ。




「帰んねぇの?」


考えて立ち止まってたら、翼が不思議そうに聞いてきた。



「え、あ、帰るよ」


返事の後、引っ張ってたあたしの腕を離す。



そして

「え………?」

背中を向けたまま、左手を差し出してきた。




「早くしろって」

「でも、」

「お前、また迷うんだから素直にしとけ」

「は.はい」




ゆっくり手が重なって。


ぎゅっと、握られていく。




大きい手だなあ。



「何手ばっか見てんだよ」

気付けば繋いだ手を見ていたらしく、



「べ.別にっ」

「ふーん」


答えたあたしを見て、翼が優しく笑う。




「なんなら、こーする?」






< 47 / 541 >

この作品をシェア

pagetop