ケンカ上等☆不良校上々↑↑
太陽、心配してくれたんだ。
なんか悪いことしちゃったなぁ。
「帰んねぇの?」
考えて立ち止まってたら、翼が不思議そうに聞いてきた。
「え、あ、帰るよ」
返事の後、引っ張ってたあたしの腕を離す。
そして
「え………?」
背中を向けたまま、左手を差し出してきた。
「早くしろって」
「でも、」
「お前、また迷うんだから素直にしとけ」
「は.はい」
ゆっくり手が重なって。
ぎゅっと、握られていく。
大きい手だなあ。
「何手ばっか見てんだよ」
気付けば繋いだ手を見ていたらしく、
「べ.別にっ」
「ふーん」
答えたあたしを見て、翼が優しく笑う。
「なんなら、こーする?」