ケンカ上等☆不良校上々↑↑
訴えたいことなんて、数え切れないくらいあるよ。
ありすぎて、気持ちがパンクしそう。
「バカすぎて、ほっとけねぇよ」
「───っ」
いつも通りの優しすぎる文句。
それだけで、涙はさらに量を増すのに。
視界が真っ暗になって、突然の温もりがあたしを支配する。
「我慢すんな。
泣きやむまで、そばにいてやるから」
なんで………っ。
なんで、そんなに優しくするの?
抱き寄せられたせいで、愛おしすぎて。
嬉しいのに、それと同じだけ優しさが切なくて痛くて苦しくて。
人間の感情って複雑で面倒くさい。
嬉しくても、苦しくても、こんなに泣いちゃうなんて不自由だ。
「がんばるのやめろって、さっき言ったよな?」
耳元近くで呟くように聞かれて、言葉の代わりに頷く。
「なら、もうがんばんねぇよ」
うん。言葉の代わりにもう1度頷いてみせれば。
「おまえと関わんねぇっつーのは、今の俺には無理。
だから、これだけ約束しろ」