ケンカ上等☆不良校上々↑↑



あたしがアキちゃんと歩いてからナンパが10回目に到達。

あたしがアキちゃんを見つける前にも数回あったらしい。



「なにジロジロ見てんのよ。
気持ち悪い」



その嫌がる顔でさえ、そこら辺の人より綺麗に見えてしまう。



「美人って大変だね」


今日改めて実感したよ。


「は?」

「アキちゃんって人混み歩くだけでもご苦労様なんだね」



初めて美人じゃなくて良かったと思えたよ、あたし。

妙な優越感。


そんなあたしの気持ちは通じてないらしく、首を傾げられた。



「ま、どーでもいいけど。
みくるのお仲間さんはどこにいるのかしら?」


ため息混じりに言われて、あたしは慌ててケータイを取り出す。



女子だけだとナンパがウザすぎるから男呼べ、って。

アキちゃんの命令に逆らう気力もなくて、アドレス帳から2人にメールを入れておいた。






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