ケンカ上等☆不良校上々↑↑
「あ゛?」
「なによ?」
「今の言葉、ぜってぇ後悔させてやっからな」
あ、初めて話した時みたいに拗ね始めた。
表情がコロコロ変わるから見てて飽きないや。
「言っとくけど、あたし後悔なんてしないから」
いつもの強がり。
「嘘付けー、さっきまでヒドいこと言っちゃったって後悔してたくせに」
でも、こればかりは見抜かれたみたい。
案外鋭いのかもね、翼って。
相変わらず手を繋いだまま。
走ったり、歩いたりを繰り返す。
「ねぇ、まだ〜?」
疲れてきちゃったんだけど。
「もう少し」
道のり長すぎだし。
たださ、
『もう少し』って言葉が、今には必要だったのかな?
もう少し、一緒に、こうしていられるんだね。
そう考えたら、自然と笑みが零れてた。