ケンカ上等☆不良校上々↑↑
この出会いも何かの縁。
だから、気持ちを通じ合わせることができるなら、友達になりたい。
「木崎さん………」
あたしたちは、お互いに微笑み合って。
それから───
え?
相手の微笑みが驚きに変わったのを見た。
「っ、危ない!」
伸ばされた美弥薇の手に引っ張られて、前に倒れ込む。
何が起きたの?
「あなたたち、どうして」
声を荒げる美弥薇。
上半身を起こして振り返ると、長い棒のようなものを振りかざす棘のメンバー。
しかも、1人だけじゃない。
みんなして、美弥薇を無視してるみたいな。
「あんたには、恨みが山ほどあんだよ。
ここで始末してやる」
その中の1人が、今にもあたしたちに棒を振り下ろそうとしてる。
いや、正しくは、その怒りの矛先にいるのが美弥薇で。
「みくる、美弥薇を連れて逃げろ」
あたしたちを庇うように、前に出た仁に促されて美弥薇の腕を引っ張った。