ケンカ上等☆不良校上々↑↑
「うおっ、あっぶね〜」
いまいち上手く指揮も取れずに、戸惑っていた。
どうしよう。
どうすればいいんだろう。
あたしにできることって?
心中で問いかければ問いかけるだけ、ますます混乱。
そんな時、太陽に迫り来る影。
今から伝えても間に合わない。
察したあたしは、その場の思いつきで太陽を狙う相手に向かって砂をぶつけた。
「ちょっ、みくるちゃん!?」
太陽が驚き慌てるのも仕方ない。
無力なあたしへと、敵の注意を引いてしまったんだから。
「あたしは大丈夫だから。
それより左右から来てるよ」
本当は全然大丈夫じゃない。
けど今はこうするしか……。
太陽だって現に2人の相手をしてるのに。
あたしを助けようものなら、今度こそ救いがない。
あたしにできるのは、後退りだけ。
「っ!」