ケンカ上等☆不良校上々↑↑
全部、大好きだから。
会いたかった。
怖かったよ。
でも、なんとなく不安は消えてた。
心のどこかで、翼なら助けに来てくれるって思ってたから。
ちゃんと、助けに来てくれたね。
「取り込み中悪いんだけど〜、翼手伝え〜!」
どこからともなく聞こえてきた太陽の大声に。
「おまえ、マジで空気読めねぇな」
「オレ、今そんな余裕ないし〜」
ため息を零した翼は、あたしに持っていた棒を渡してくる。
「変なヤツ来たら突いとけ。
もし危なくなったら、そん時は───」
「翼〜!!」
「うっせぇよ」
冗談抜きでピンチな太陽に怒鳴った後、いつもの笑顔を残してそばを離れてく。
「ま、危なくなんねぇように見ててやるよ」
優しい言葉と一緒に。
あたしが単純だと思うなら、そう思ってくれていい。
今なら、あたし誰にも負けない気がするもん。