ケンカ上等☆不良校上々↑↑
メンバー全員が揃って。
決着はなかなか着かないまま。
体力の限界に到達して、敵も味方も全員が倒れ込んでいった。
「これは……」
あたしの言いかけた後に、美弥薇が続く。
「引き分け、というものですわ」
果たして、これで良かったのだろうか。
敵が動かなくなったのは確かだけど。
ずいぶん長い間漂っていた緊迫した空気が、一気に薄れていく。
「芽咲ってば、ヒドい傷つくりすぎ。
同じ女として、常識外よ」
芽咲に近づき、様子を見て文句を述べたアキちゃん。
「これくらい平気ぃー。
顔は守ったもーん」
「顔は、って……」
「ほら、私顔がウリだからぁ」
「その前に、メイク崩れて大変なことになってるけど」
「えぇっ!?」
あれくらい口が利けるなら、きっと大丈夫だよね。
「仁先輩、やっぱ強いっスねー」
「アユは前より強くなったな」
「やったぁ、仁先輩に認められた」
歩夢と仁も、お互いを見合わせて笑ってる。
こっちも、なんとか大丈夫そうかな。