ケンカ上等☆不良校上々↑↑
草花が生い茂る道。
ってか、
「ちゃんとした道通ろうよ〜」
明らかに道じゃない。
道だったとしたら、獣道的な?
進めば進むだけ、足場が悪くなっていく。
その分、お互いに手を握る力も強くなる。
「もう着く」
翼に言われて間もなく、
「きゃっ」
石につまづいて転ん………
で、ない?
視界は真っ暗なのに、どこも痛くないし。
「バーカ、ちゃんと足元見とけ」
上から声する…?
「おい、みくる?」
あれ?
今あたし
「いい加減離れろって」
翼に
「聞いてんのか?」
抱きついてる?
「ギャーーーーっ」
叫んだあたしは、反射的に翼を突き飛ばした。