ケンカ上等☆不良校上々↑↑
「来るの遅かったね〜、翼」
「当たり前だろ。
俺だけ車じゃねぇんだし」
「あ〜そっかぁ。
いきなり走り出すから、びっくりしたんだぜ、オレら」
翼と太陽は、倒れてる中でもまだ元気そうに見える。
翼は来たのが遅かったってのもあるけど、太陽の強さに驚いた。
あ、そういえば。
「ねぇ太陽、なんでみんないるの?」
太陽が倒れてるそばに行って、忘れかけていた疑問をぶつける。
「なんで、って、そりゃみくるちゃんを守るためっしょ〜」
「そうじゃなくて、彩音さんの件はどうしたの?」
今日は太陽と芽咲と翼とで、彩音さんに会いに行く話だったよね?
なのに、なんでここにいるの?
「あれ?みくるちゃん、知らなかったの?
彩音ちゃんなら、ずっとみくるちゃんの近くにいたじゃん」
「へ?」
予期していなかった答えに、即座に辺りを見回す。
「あの、木崎さん、私ならここです」