ケンカ上等☆不良校上々↑↑
向かい合わせの離れた場所で、美弥薇が微笑む。
つられてあたしも笑顔になると、そのまま美弥薇目掛けてダッシュした。
「もっちろん、もうあたしたち親友だよ。
美弥薇、これからは木崎さんじゃなくて、みくるでいいよ」
思いっきり美弥薇に抱きついて、あたしは告げる。
「えぇ、みくる」
「うん!」
敵だなんて、悲しいこと言わないで。
人間が持ってる本来の優しささえあれば、誰だってわかり合えるんだから。
そうだよね?美弥薇。
改めてわかり合えたと感激しているあたしを、知ってか知らないでか。
「みくる、ちょっとこっち来い」
不機嫌な口調の翼に呼ばれて、また元いた場所へ戻ってく。
「美弥薇は悪い人じゃないよ。
翼が反対したって、あたしは美弥薇と親友だからね」
座っている翼を見下ろして、堂々と言ってやると不意に腕を引かれる。
「ちょっ、危ないってば」