ケンカ上等☆不良校上々↑↑
崩しそうになった体勢を整えて、その場に座り込むと。
「別に、反対なんかしねぇよ」
呆れたように言われ、すっと翼の手が伸びてきた。
「な.なに?」
心拍数急上昇。
それに伴って、体温まで急上昇。
顔が……近い。
近すぎる!!
ドキドキがヤバい。
もう無理、ドキドキしすぎて呼吸できない。
近づく翼に、耐えられなくてぎゅっと瞑った目。
すくうように、撫でるように、翼の手が自分の髪に触れて体がビクッと震えた。
「髪に砂つけすぎ。
つーか、警戒しすぎ」
さらに呆れた声が間近で聞こえて、あたしはゆっくり目を開ける。
「おまえ、今なんか期待しただろ」
「なっ…してないよ!バカ」
意地悪な笑顔に、ついムキになるあたし。
………びっくりした。
なんだ、砂か。
一気に肩の力が抜け落ちた。