ケンカ上等☆不良校上々↑↑
「ほーら、そこの可愛いあんたもよ」
続けて呼ばれたのは彩音さん。
「え?私、ですか…?」
「決まってるでしょ。
他に可愛いコなんていないじゃない」
今、流れに任せてキッパリ断言したけどさ。
「いるのは、ブスとバカと問題児だけよ」
「誰がブスですってぇー!?」
そんな堂々と断言したら、怒りをかうのは目に見えてるよね?
案の定、芽咲が異を唱え始めた。
「そりゃあね、アキは美人だけど、私だって決して美人じゃないわけじゃないしぃ。
だいたい彼氏もいない人にブス呼ばわりされたくな───」
「あ、芽咲はブスじゃなくてバカのほう」
まだまだ続きそうな反論を遮って、微妙な訂正が入れられる。
「あーバカのほうね。
私がブスなわけないもんねぇ」
それで納得しちゃうのも、どうかと思うけど。
「ついでに教えてあげると、問題児が高原さんでブスがみくるよ」
いやいや、わざわざ教えなくていいってば。
「……屈辱的ですわ」
美弥薇も複雑そうな表情してるし。
と、ここで気づいた。
アキちゃんの近くにいるみんなを、遠くから見てるあたし。
おかしくない?