ケンカ上等☆不良校上々↑↑
その甘い囁きも。
この温もりも。
「嘘………」
ずっと願ってた。
でも叶わないと思ってた。
あたし、夢でも見てるみたい。
本当に現実なのかな?
疑いたくなるくらい、嬉しさが込み上げてくるから。
「本当に?」
驚くくらい震える声で、翼に抱きついて聞き返す。
「この状況で嘘つかねぇよ。
つーか、つけねぇし」
今ね、あたし、苦しいくらい翼を感じてるよ。
「あはは、そっか」
笑おうとしたって、顔の筋肉は言うことを聞いてくれない。
ドキドキしすぎると、こんなに苦しいんだ。
さっきはびっくりして、どうしようもなかったのに。
もう嬉しすぎて泣きそう。
「おまえは?」
翼が優しく聞くからいけないんだ。
瞳から雫が零れるのを感じながら、か細い声で答えた。
「好き…っだよ」