ケンカ上等☆不良校上々↑↑
「太陽ーっ、会いたかったぁ」
「芽咲〜」
人目をはばからず熱い抱擁を繰り広げる2人はさて置き。
「みくる、翼先輩にいじめられたりしてないっスか?」
ウルウルした瞳で駆け寄ってくる子犬。
成長してないのは、あたしだけじゃない気がする。
「おいチビ、今ここで死にてぇのか?」
「冗談に決まってるじゃないっスかぁ」
こんな言い合いも日常茶飯事。
そして、これはまだマシなほうで。
「ま、捨てられないようにせいぜい努力するんだな」
「てめぇは、美弥薇んとこにでも帰っとけ」
何かと突っかかる仁と翼は最高に悪い相性で、止めるのも大変なくらい。
「大人気ないわよ」
今日は何かと仲裁役のアキちゃんがいるから助かるけど。
「柊さん、今夜、俺と若さゆえの過ちを───」
「死ね!!」
アキちゃんに一目惚れしたという笹倉先輩は、以後アキちゃんを追いかけているらしい。
アピールがことごとく失敗に終わるのは言うまでもない。