ケンカ上等☆不良校上々↑↑
あたしも翼の隣に寝転がってみる。
時々静かに吹く風が心地良い。
「あたし、ここ来て良かったかも」
「だろ?」
「うん」
今、何もかもを忘れちゃうくらい、安心してる。
「あんさぁー、俺な」
「ん?なにぃ?」
「この場所、誰かに教えんの初めてなんだ」
そー‥なんだ。
「だから、なんつーか、」
「ん?」
「いや、なんでもねぇ」
そしてまた、お互いに黙って空を見つめた。
いい場所、教えてもらっちゃったな。
あたしが初めてなんだぁ。
ちょっと優越感。
て、別に関係ないけどね。
翼は、ただのクラスメートなわけだし。
恋なんて。
恋なんて、有り得ない。
自分に言い聞かせるように、心の中で何度か呟いた。