ケンカ上等☆不良校上々↑↑
「あ、キミは大丈夫?」
あたしの視線に気づいたらしく、笑顔を向けてくる。
笑った顔が、可愛い。
「だ.だいじょーぶだよ」
慌てて答えて、お愛想笑い。
「あはは、キミ可愛いね」
「え!?」
なのにストレートに可愛いとか、言われ慣れてないから恥ずかしい。
言われたの、いつぶりだろう?
ニコニコしてる歩夢くんのほうが、ずっと可愛いと思うんだけど。
「女の子に向かって、そーゆー冗談言っちゃダメだよ?」
「あれ?照れてるの?可愛い〜」
また可愛いと言われ熱くなる頬。
「だーかーらっ」
「あ〜はいはい」
はいはい、って。
なんかあたし、このコにバカにされてない?
気のせい?
「で、キミの名前は?」
いきなり質問されて、少し戸惑いつつ返答。
「あ、えっと、木崎みくる」
「きさき、みくる?」
「うん」
そう言って、笑顔を向けると
「えーっと、歩夢だっけ?」
「そうだよ」
歩夢くんも笑顔を返してくれた。