ケンカ上等☆不良校上々↑↑
「はい。持ちます。
もちろんです」
「それでよろしい。
じゃあ行こっか」
ニコッと笑うと、あたしの鞄を持って、満足げにドカドカと前を歩き始める。
「よしっ!
下校デートだぁ〜〜」
何を1人で盛り上がってんだか。
前を歩く人物は、両手を広げて飛び跳ねて。
「いてっ」
そのせいで鞄が顔に当たったらしい。
「鞄のくせに生意気だな〜」
鞄に向かって、文句言い始めちゃったよ。
「まったく、バカだなぁ。
翼も一緒に帰ろ?」
とりあえず、太陽を無視して、今度は翼に声をかけた。
「あぁ、どっか寄ってく?」
「えーっとねぇ、甘いもの食べたい!」
あたしの返答に笑いながら、近付いてくる。