ケンカ上等☆不良校上々↑↑
話って、何だったんだろ。
よく分からないまま、変わらず手を振って走ってくる人を見た。
「はぁ〜‥」
零れた大きなため息。
理基くんと違って、素から笑顔の太陽。
いっつも楽しそうにしてるから、羨ましいような、呆れるような。
「誰と、話っ、して、たのっ?」
そんな張本人は、走ってきたせいか息切れしつつ聞いてくる。
「理基くん。
海風高校の1年生だってさ」
同い年でも、顔には幼さが残ってた。
あたしより背が高いから、歩夢みたいな可愛さとは少し違うけど。
それに、太陽は美形の可愛さだから、それとも少し違う。
「理基っ?」
「うん、鳴神理基くん」
あたしの返事を聞いて、眉間にシワを寄せる。
「鳴神?
なんか、どっかで聞いたような〜」