ケンカ上等☆不良校上々↑↑
考え込む太陽は、思い出せないのか徐々に険しい表情になってく。
「そのうち思い出すんじゃない?」
「うん……」
あたしが言うと、まだ納得がいかないように頷いた。
「とりあえず、早く帰ろ?
翼も先行っちゃっ」
「行ってねぇし」
いきなり背後から声がして振り向くと、呆れ顔の翼があたしを見下ろしてた。
「おまえら、歩ってくんの遅すぎ」
「「ごめんなさい」」
太陽と返事が、ついハモる。
戻ってきてくれた翼と、まだ考え込む太陽と。
駅までの道をじゃれ合いながら進んだ。
もちろん、途中で翼と歩夢と出会ったところも通って。
時間が経つのって、こんなに早かったっけ?
本当に、あっという間。