ケンカ上等☆不良校上々↑↑
息を切らして、ようやく見つけた理基くんに問いかけた。
「うん」
返事を聞いて、ほっと胸を撫で下ろす。
顔をわずかに上げてみれば、優しい微笑み。
いつもの帰り道を歩くと、風が優しく、あたしたちを包んでくれてる気がした。
そりゃ、こんなんだったら、あたしたちが付き合ってるって思われても仕方ない、か。
「あのさ、木崎さん───」
だけど、優しくなんてなかったよ。
本当は、悲しかったの?
ねぇ、理基くん?
気付けば、真っ白な世界に独り。
あたしは、いつの間にか眠っていたみたいで。
あれ?
視界が明るくなった時、これまでにない恐怖に襲われた。