ケンカ上等☆不良校上々↑↑
★大ピンチの予感
「んぅ‥‥」
激しい頭痛にクラクラする。
壁に寄りかかって眠っていたらしく、背中がひんやりした。
ここ、どこ?
見覚えのない、倉庫のような場所。
狭くはないけど、なんだか嫌な感じ。
辺りは薄暗いし、ジメジメしてる。
「やっと起きた?」
頭上から声がしたと思えば、理基くんがいた。
それも、面白そうに笑顔で。
別人じゃないの?
そう思うくらいに、理基くんの、その笑顔は偽物に見える。
「あたし……‥」
「ねぇ喜んで?」
何してんだろ。
早く、帰らなきゃ。
「俺が、木崎さんを──‥」
なのに、思うように動けない。
「守ってあげる──‥」
「え?」
もう遅かったんだよ、きっと。