secret…xxx
まぁ樺乃はんなの全然気にしてない…つーか自覚が無いだけに俺の牽制にも気付いてない。



『なんか伝えとくー?』

『や、いい。また来る』



からかいつつも、なんだかんだ気を遣ってくれた知り合いに断わりを入れ、軽く礼を言って来た道を戻る。


昼休みでも無いのに呼び出しって。

昼休みは俺が近くにいることが多くて呼び出せない所為だろうけど。


ああ、駄目だ。


何にもないと分かってても、少しムカついてくる。


舌打ちすらしそうな自分に溜め息しつつ、



『あ、あああの!伊川先輩!!』



クラスに戻ろうと廊下を歩く俺は、後ろから掛かった声に足を止めた。


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