secret…xxx
『は?』
『いま、あの、な、中庭で私のクラスの子と、相澤先輩がいて』
クラスの子?
ああ、さっき言ってた1年の男のことか。
『だから?そんな覚えも予定も全く無いんだけど』
彼氏以外と中庭で話してんだけで別れたとか、どんだけ色んなもんすっ飛ばしてんだこの女の頭は。
余計なお世話だっつーの。
女を一瞥し、さっさと戻ろうとする俺に女は、
『じゃあ、相澤先輩は付き合ってない人と抱き合ってたって言うんですか!?』
それを先に言えよ、って付け足しをまた叫ぶように付け足されて、
俺は考える前に階段を降りていた。