secret…xxx
『なにしてんの』
苛立つ俺が言ったのは疑問じゃなく、蔑みだったかもしれない。
誰でもいいわけ?
ってのを言外に含ませて。
『柚杞、ち…がう』
『何が?』
『違、う…の』
眉を下げて傷ついたように潤ませた目で俺を見つめて首を振る。
いつもなら頭を撫でてやりたいと思うのに。
『違うって何?教えろよ、どう違ったら彼氏じゃない男と抱き合う訳?』
『っ違うよ!』
『じゃあ言えよ』
『だ…から、今のは…―』
『つーか、“俺”が浮気になったんじゃん?とっくに乗り換え終わってて』
樺乃を傷つける言葉しか出てこない。