secret…xxx

『芝居…?』


動きを止めると、樺乃は胸元にあるボタンを外しかけてた俺の手から俺の顔に視線を向ける。

これで一件落着…とでも思ってるんだろう樺乃の身体からは力が抜けてスキだらけ。


違う?

わざと?


『…へえ?』

『さっきの男の子は中学の後輩で前から相談乗っててね、好きな子が自分に気があるか確かめたがってたの!そのための演技なの、芝居なの!だからね?告白された訳でもした訳でもない!柚杞が怒るような事は一切ないから!』


学校で及ぶのに本気で焦ってるらしく涙の引いて表情で一気に捲くし立てた樺乃はやっぱ単純で鈍い。

これで解決だってマジで思ってんのか。


< 36 / 46 >

この作品をシェア

pagetop